―繋がり―

3/3
前へ
/112ページ
次へ
  その時…                         『あった!!』           私は耳を疑った               同時に声を上げて泣いた……               貴方は慌てて何度も謝ってたね           『もう絶対に無くさないから!!』         グシャグシャになって泣いてたから貴方の言葉ほとんど覚えて無いけど、そう言われた事だけは覚えてる……               電話を切った後、指輪を眺めながら考えてみた…             心から愛してるから、言葉にならない程のショックを受けた…           唯でさえ一緒にいられる時間が少なくて、不安定だった二人の距離……           一人でいる時支えてくれたのは、この指輪だけだった………             まだ弱い私達を唯一、目に見えるカタチで繋げてくれてるモノ………             本当の繋がりは目に見えないモノだって解ってる……               でも…     『無くした』と聞いた瞬間……       崩れそうで……       消えちゃいそうで……         怖かった………                 ありがとう…ちゃんと見付けてくれて……             もしも今度 指輪を無くしても 不安にならないくらい 二人の距離縮めようね……             だからって無くしちゃダメよ!                 4月3日  
/112ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加