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―空白―
私の知らない貴方の素顔
貴方の知らない私の素顔
私の知らない貴方の過去
貴方の知らない私の過去
知ってる様で…
まだ私も貴方も互いを知らない……
付き合う前の空白の時間
その空白が不安にさせる…
闇へ……
過去へ………
私を引きずり込もうとしてゆく………
飲み込まれない様に
必死で現在(いま)にしがみ付いている……
貴方をもっと知れば
この不安は無くなるだろう……
でも…
知りたくないと耳を塞ぐ私もいる……
矛盾だらけな事は自分でも良く解ってる………
こんな風に考えてしまうのは
きっと、一人で過ごす時間が長い所為……
過去の空白…
現在の空白…
埋めても、埋めても…
埋まり切らない……
夜が長過ぎる……
昼が長過ぎる……
一日が長過ぎる……
貴方を責めてる訳でも
貴方を困らせたい訳でも無い
唯、どうすれば埋められるのか解らなくて……
短い時間しか一緒にいられないのに……
本当に言いたい言葉が出て来ない……
それじゃ埋められないの解ってるのに……
更に空白が出来てゆくだけなのに……
何も言えない………
昨日だって本当は言いたい事あった筈………
なのに……
言わずに唯、手を振った………
いつもそう…
一人になってから後悔しては泣いている………
この想いを…
この涙を…
言葉に乗せて貴方に届ける事が出来ない……
きっと貴方を困らせるから……
違う……
本当に困らせたくないなら、此処に記しはしない……
口に出せない私の最終手段………
ごめんね…………
3月30日
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