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雅人編
雅人が退院して約束通り椛に連絡して何度となく遊びに行った。
映画を観たり動物園に行ったり椛の希望で博物館に行ったりして2人は楽しい時間を共有した。
ただ、雅人は椛が時折みせる悲しい表情が気にかかったが聞く事はなかった。
椛といつも通りの1日が終わろうとしたその夜…
雅人:椛…
もう寝たかな…
雅人は椛と一緒に写したプリクラを眺めながら独り言を呟いた。
雅人:…俺…
椛を好きになっちゃったみたいだな…
そう呟いて雅人はフッと椛のあの時折みせる悲しい表情を思い出し
雅人:何か悩み事でもあんのかな…
…そう言えば俺って椛の事何も知らない…
フッと天井を見上げながらそんな事を呟き
雅人:聞いちゃいけない…かもしれない。
でも…知りたい。
椛の事は全て知りたい。
あの悲しい顔の理由を…知りたい。
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