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「治す方法を知りたいか?」
「……え?」
突然耳に届いた冷たさの感じられる少年の声。
ユイは辺りを見回すがその姿は見えない。
「だ、誰?」
「質問に答えろ。治したいか、否か」
高圧的な言葉にユイはむっと腹を立てたが、それを何とか堪える。
「な、治したいに決まってます!」
「……ならば探せ」
「は?」
何を、と聞こうとした瞬間。
部屋全体を強い白の光が包んだ。
その光は徐々にユイの体のみを包んでいく。
「……っ!?」
そのあまりの眩しさにユイは溜まらずぎゅっと目を閉じた。
「……いったぁ…」
小さなうめき声を上げて、和葉はゆっくりと目を開く。
そして顔をさすりつつ体を起こすと、怪訝な顔で周囲をきょろきょろ見回して首を傾げた。
先ほどまでと変わらない、ほのかに埃っぽくて暗い部屋。
スミレと女性の像もある。
しかし……
「ユイちゃん……?」
そこにユイの姿だけは無かった。
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