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「またここか…」
青年が後ろから近付き、少年は振り向いた。
「おはようございます グリエル」
「おはよう シェン」
シェンは笑い丘に立つ墓標に手を合わせた
「朝御飯ができたから家にもどんな」
グリエルがシェンに話しかける。
シェンは墓に向かって
「いってまいります」
と小さく言い
「はい!」
とグリエルに向き直った。
「今日もいい天気だな 走ろうか?」
「はい!」
「ヨーイ…」
どん、と言う前にシェンは走りだした。
「あっ…おい!」
あっという間に見えなくなったシェンに、少し笑ってグリエルが走り出す。
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