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「ねぇ…、トウヤくん。起きて。ねぇったら…」
ささやかれた声もそうだが、甘い…
甘い匂いが俺を包む。
しかし、その匂いの発信源を確かめようともせず、俺は再び眠りにつこうとした。
「ねぇったら……いい加減に起きなさい!!!」
パンッ!
平手打ちのような音が部屋でなって、俺はビックリして起きた。
じわじわと、左の頬がジンジンと痛くなってきた。
どうやら平手打ちの様な音じゃなくて、俺の左頬で平手打ち。
目の前には、可愛い幼なじみの女の子。
朝早くから、平手打ちで起こされる。
どこぞのアニメのワンシーンだ。
「へいへい。起きたよ。ちなみに朝から左頬に平手打ちはやめてくれないか?右頬にもしないと顔のバランスが崩れるだろ。」
そう言いながら、喉がカラカラだったので水を飲みに立ち上がった。
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