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「またそんな格好で寝て、風邪引くよ!」
散らかしている洗濯物やらなんやらわからないものを抱き抱えながらマナは言う。
タンクトップに下はパンツの俺の姿を見て、可愛い幼なじみは毎朝同じことを告げるんだ。
「俺は、基本は裸族だ。キミが勝手に部屋に入るからこうして服を着ている。」
そして俺も毎日同じことを言い返す。
「…!そんなことより早く着替えて!避難警報がなってるのよ!」
「まだ学校まで時間あるだろ?それまで俺は少し寝るよ。じゃあまた夢でお会いしましょう!」
シッシッと幼なじみを部屋から追い出すサインをだして、俺は再び眠りにつこうとする。
「もう!ちゃんと話を聞きなさい。カオスが地球降下作戦に成功したの!各国から避難命令が出されてメトロポリスに避難しないと!ご近所はみんな避難したわよ!こんな状況で寝てるのはあなただけ!」
幼なじみがものすごい早口で話を始める。
こんな状況で~のくだりで俺の目先で睨んでくる始末。
鼻と鼻が少し触れる。
視線を外すと少し膨らんだ胸元が見えた。
「寝たりないな~。まだ幼なじみが夢にでてくるぜ~」
寝とぼけたように、話の腰を折ってやれやれと立ち上がる。
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