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「いい!?これは現実なの!!」
「ここはどこ~私はだれ~?」
少しからかいながらもクローゼットからアカデミアの制服を取出し着替えを始める。
クローゼットの扉に張り付けられている鏡をみながら、少し寝癖のついたツンツンヘアーの黒髪をセットしていく。
「あなたは、ユニオン軍TMA開発局の第一人者である七海健一郎博士のその息子!
日本軍教育機関、新型TMAテストパイロット『万年テストパイロット』七海透也くん!!
私はその幼なじみの六辻真奈!
そしてここは、避難警報が鳴り響くあなたのお家!わかった!?…はぁはぁ。」
一気に叫びすぎて息を切らせている、我が幼なじみ…改めてマナ。
少し、からかいすぎたようだ。
「わかった。ちゃんと起きるから。顔洗って歯磨きしてくるから。そこでイイ子にしてなさい。」
突然、部屋のテレビがついた。
否、マナがつけたようだ。
マナは「これを見てまだ落ち着いてられるの?」っていう顔をしながら俺を睨み付ける。
テレビには、緊急放送とデカデカとテロップが出て
カオスのものと思われるシャトルの写真が大きく映しだされていた。
「これ…マジ?」
どうやら、現実らしい。急に目が覚めた。
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