第1話「訪れた、crisis」

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-月衛星軌道- 地球と月の間で、命を賭けた戦いが始まっていた。 Tactical Mobile Arms《戦略的機動兵器》 略してTMAと呼ばれる、主に人型の機動兵器がこの戦闘に投入されている。 前戦争時に、圧倒的物量のユニオン軍の前にカオス軍が勝利できたのは、このTMAと新型の通信システムの恩恵があったからである。 またユニオン軍側も、艦隊と戦闘機の戦力だけではカオス軍に太刀打ちできないと考え、鹵獲したカオス軍のTMA《ロディア》を参考にユニオン初のTMAを開発に着手、成功を果たす。 そして今大戦にぶっつけ本番に近い状態(TMAの技術訓練が未完成なパイロット)で投入された。 対TMAの一応に問題を解決したユニオン軍は、物量においても圧倒的優位に立っていたのも相まって、勝利の光は目前で輝いていた…。 がしかし、一体の黒いTMAの出現で戦力は一気に逆転することとなる。
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