第1話「訪れた、crisis」

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地球圏連邦政府(ユニオン) 度重なる異常気象、激変した地球環境において全人類に課された問題、俗に言う《人類の3課題》 長年に渡り夢をみていた世界統一。 苦しくも人類にとって最大の危機が訪れ、これを解決するために世界統一は、成就することになる。 元々は、アメリカなどの大国が連ねたのが地球連合。 そこから否応なしに大国に従事する国が参加し発足したのがユニオンである。 ユニオンの幹部らはほぼ大国出身、それすなわち大国中心にユニオンは動いているといっても過言ではない。 その世紀末の圧政も甚だしく、ユニオンは武力の限りを尽くしていた。 それに反発したのが現在のカオスである。 大災害により国を失った《難国民》がユニオンの圧政により地球から追い出され強制的に宇宙に住まう形になり それに反発した同国の地球に残された難国民が小規模な反対運動を始め 次第にはその運動は宇宙にまで広がり、テロ行為への拡大、大規模な兵器を運用するまでに力をつけてきた。 人のエゴが生み出した両者の溝は、埋まるはずもなくかつての世界大戦がそうだったように戦いの歴史は繰り返されていた。 運命という名の歯車によって。
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