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私は見つからないように急ぎ足で入口へと向かった。
幸い、合コンメンバーに会う事なく入口にたどり着いた。
でも…
『うそぉぉぉおお!!!!』
外は土砂降りだった
どうしよう…
傘持って来てないよ~(泣)
『傘ないの?』
後ろから声がした。
振り返ると…
そこには同い年くらい?の男の子が立っていた。
良く見るとかっこいいかも…
『あのさ、傘ないの?って聞いてんだけど。』
『え!?あっうん。』
『ふーん…
じゃあ俺の傘貸してやるよ。』
『はい』って渡された透明のビニール傘。
私は驚いて受け取ってしまった。
男の子がそれを確認してカラオケBoxの中に入ろうとした。
『あっありがとう!!!』
私が叫ぶと、男の子は振り返ってニッと笑った。
『それ、明日晴れたら返してね!』
そう言ってカラオケBoxに入っていった。
明日晴れたら?
じゃあ明日晴れなかったら返さなくても良いのかな?
そんな事を思いながら、私は貸してくれた傘をさして家に帰った。
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