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「千紗、俺と付き合って欲しい。」
仲良しの友達だった。
女子3人、男子3人でつるんでたグループ。
いっつもおちゃらけてて、クラスの中心人物だった智也。
笑顔が太陽みたいで。
髪はちょっと癖っ毛のある明るい茶髪。
顔が女の子っぽいからカッコつけたくて赤メッシュを入れたけど逆に女の子らしくなってしまった。
目はリスみたいにまん丸で、漆黒の吸い込まれるような瞳だった。
鼻筋も綺麗に通ってて唇なんか桜色そのまんま。
まるで小池○平みたいな感じの人だった。
休日は6人で遊園地に行ったり、ゲーセン行ったりした。
プリの変顔なんて上等だ。
智也と写ったプリ。
皆で撮ったプリでこっそり手を繋いでみたり。
キスプリなんかもした。
智也が友達から恋人に変わったのは高校3年生の夏。
皆で海に遊びに来た時。
夜皆で花火を楽しんでいたら智也が隣に座ってどっちが長く線香花火を保ってられるかをやっていた。
その時に言われた言葉。
少し離れた所で放たれたロケット花火に照らされた私と智也。
微かに頬を赤くして自分を見つめる彼。
初めて、人を愛しいと思った。
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