寝顔

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寝顔

寝返りを打つ貴方の動きで、あたしは目を覚ます。 するとこっちを向いて眠る貴方の顔が目の前にあって―― あたしは幸せを感じる。 手を伸ばせば、触れることが出来る。 耳をすませば、貴方の寝息が聞こえる。 今、貴方はあたしと共に生きている。 起きてる時は 憎まれ口ばかりたたいてるその口も 生意気な瞳も 今はすごく愛おしい。 愛おしくて 愛おしくて あたしは胸がいっぱいになる。 貴方を守りたい。 貴方を笑顔にしたい。 貴方を幸せにしたい。 貴方にしたいことは 数え上げれば幾らでも浮かんでくる。 形ある物は、いつかは壊れる。 では形無い物は? 永遠なんて無い。 いつかは―― いつか来るかもしれないその日まで 貴方との時間を大切にしたい。 時には喧嘩して 時には笑い 時には泣いて 貴方と過ごす一瞬一瞬を―― 精一杯生きたい。 スースースースー…… 心地良い貴方の寝息が あたしを夢の中へと誘い込む。 貴方の寝息を感じながら 貴方の温もりを感じながら 今日もあたしは 幸せの中にいる―― ❤End
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