一章 始まりの異議

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※これから先は逆転裁判風に進めて行きます 「そんじゃ被告、横山流華の審理はじめっぞ」 座っている裁判官が木槌を叩いて言う 「弁護側準備は?」 「弁護側……」 「はい完了ね」 完全に弁護人を無視する 「検察側も大丈夫だろうな、んじゃ冒頭弁論を頼む」 「な、なんなんだ?;;あの裁判官は;;」 或木は当然のごとく御霊に聞いた 「裏裁判の天秤って呼ばれてる裁判官です」 「て、天秤?;;」 「裏裁判所には三人しか裁判官がいないんですよ。それぞれの異名が権威、木槌、天秤なんですよ」 「全員あんなにめちゃめちゃなの?;;」 「権威なんて可能性を見せても審理を長くすると無理矢理有罪にするから天秤はまだましですよ」 「あのよぉ始めていいか?長くてうざいんだが」 天秤がイライラして聞いた 「どうぞ、この新米が聞いて来たもので」 もちろん或木はいらっときたが堪えた 「あなた新米なの?」 検事が或木に聞いてきた 「あ、はい。よろしくお願いします」 或木は誰だと思いながらも挨拶をした 「初めての裁判が負け試合なんてかわいそうなこと」 これにも或木はいらっときたがやはり耐えたのだった
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