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それから一ヶ月半かけてオプションパーツが届けられた。 私は土曜日の0時が待ち遠しくてしょうがなかった。いつもなら仕事から疲れて帰っても部屋には誰もおらず、一人寂しかったが今ならこの人形がいてくれる… 私はそれだけで嬉しかった…。     パーツが届けられるようになって三ヶ月経つ頃、やっと顔や髪の毛のある人形ができあがった。   髪の毛は短髪というよりはちょっと長めで綺麗なブラウン… 目は切れ長で鼻は高く、口は下唇がぽてっとした可愛い口になっている。   身長は私よりも15センチも高い178センチ… その人形は完璧だった。私の理想像そのままだったのだ。   私はその人形に 『良一』 と名前をつけた。   裸のままでは可哀相なので洋服も買ってあげた… 男性用の下着を買うのはかなり恥ずかしかった。 選んでいたときに同僚の 美那子に会ったから余計に恥ずかしかった。   『麻美、最近付き合い悪いと思ったら彼氏できたんだぁ』     『うん…』 なんだか私はそう答えてしまった。 良一は彼氏なんかじゃない… ただの人形なのに… でもたとえ動かなくても私はいてくれるだけでいいと思っていたのだ。
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