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『麻美、朝だよっ起きて!』
良一に朝起こしてもらって目覚める。
こんななんでもない日常が私の部屋の中では繰り広げられていた。
『麻美、いってらっしゃい』
ソファーに座ったままの良一が私に声をかける…
『うん、いってきまーす』
仕事から終われば真っ暗な部屋で良一は待っていてくれて
『おかえり』
と疲れた私の心を癒してくれる…
そんな毎日を過ごしているうち次第に私の心の中には別な欲望が生まれてきた。
良一が動いてくれたらなぁ…
そんな欲望を抱いてしまった私の元にまた
‘あの箱’が届いたのである。
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