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良一といても前みたいにドキドキしなくなってしまった私は厚くんに頻繁に逢うようになっていった。   厚くんは一人暮らし…歳は私より三つ上の30歳だった。 厚くんの家に行って帰りが遅くなることもあった。   そして今日も厚くんの家に呼ばれ私は時間が経つのも忘れて一緒の時を過ごした…   11時すぎ…自分の部屋に帰ると良一はお風呂に入っていた。 ふとリビングを見ると私のアルバムが広げられていて、写真の私の顔すべてがカッターでずたずたに切られていた…   私は恐ろしくなり部屋を飛び出したのである。   再びアパートに帰るとアルバムは綺麗に片付けられていて、リビングには笑顔の良一がいた…     『麻美、おかえり』
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