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私は良一のその笑顔が不気味だった…
『あー疲れた…お風呂入ってくるね』
私は急いでお風呂に入った…一人で冷静に考えたかったのだ…
良一とこのまま一緒にはいれないと恐怖感でいっぱいだったからだ。
お風呂から上がると良一は先に布団の中にいた。
あれ?携帯がない!
お風呂に入る前に確かにバッグと一緒にテーブルの上においたはず…
ん?ひょっとして厚くんの家に忘れてきちゃったのかな?
違った…
私の携帯はキッチンにあった。
流しの三角コーナーに二つ折りにへし折られ捨てられていたのだ…
『良一がやったの?』
私に背を向けて寝ている良一のところに近付くと、
『くっくっく…』
良一は私を嘲笑うかのように肩を揺らしていた。
怖くなって後ずさりした私の首に良一は飛び掛かってきた…
『だって、麻美は僕とずっと一緒にいてくれるって言ったじゃない…』
そう泣き叫びながら私の首を締め始める良一…
私は意識が遠退いていった…
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