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『麻美、朝だよ起きて』
良一の呼ぶ声で目が覚めた私はきちんと布団の中にいた。
…あれ?昨日のは夢?
『早くご飯食べないと会社に遅れちゃうよ』
そう言って微笑む良一…
私は顔を洗うために洗面所へ…
鏡をみると私の首にはくっきりと良一の手の後があった…
このままじゃ嫉妬に狂った良一に殺される…
私は背後に気配を感じた…鏡ごしに見ると良一が私の後ろに立っていた。
『昨日はごめんね。僕、麻美のこと失いたくなくて…』
私は良一の基盤を抜き取り元の人形に戻そう…そう思った。
すべては自分の幸せのために…
私は以前不眠症で悩んでいたときに医者にもらっていた睡眠薬を良一の朝食の中に混ぜこみ、眠った良一から基盤を抜きとった…
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