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『びくっ』
良一は身体をのけ反らせ、
『どうして…?こんなこと…するの?』
と言って動かなくなった…。
私はホッとした…
これで良一に殺されずに済む…
自分のことしか考えていなかった。
私は最低な女だ…
私は良一を黒いビニール袋に詰めてゴミ捨て場に置いてから会社に向かった。
仕事が終わってから私は携帯を買うためにショップにいた。
良一に壊されてしまったので新しいものを買おうと選んでいると厚くんに偶然会った。
『昨日メールしても返事ないから心配したよ』
私は携帯を水に落としてしまったと嘘をついた。
新しい携帯を買った私は厚くんをアパートに誘った。
『一緒に夕食食べよ。』
私は一人でアパートに帰るのが怖かった…
厚くんに少しでも傍にいてほしかったのだ。
アパートに着いて部屋の前まで歩いて行くと、厚くんが突然こう言った…
『あの段ボールなんだ?』
私の部屋の扉の前には…
黒い大きな段ボールが一つ置かれていたのだ…
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