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二週目、三週目、四週目…とプレゼントの箱は私の所に届けられた。
決まって土曜日の夜中の0時にドアの前にそっと置かれているのだ。
最初は気味悪がっていた私もその規則的なシステムに一ヶ月経つ頃にはすっかり慣れてしまっていた。
頭部、首、胴体、右手…と送られてくるパーツを次々に組み立てていった。
不思議なことに組み立てると翌日には繋ぎ目がわからないほどになっているのだ。
でも所詮人形だから関節が曲がるわけでもないし、人間みたいな柔らかさはない
…ただのマネキンだ…
しかし段々とそのマネキン作りにハマってしまう自分がそこにはいた。
次はどのパーツが来るのかなぁ?
早く土曜日にならないかなぁ?
などと期待に胸膨らませるようになっていったのだ。
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