感染ー1ー

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「…ここ…ですか?」 着いたのは、 思わず見上げてしまうような超高層マンション。 「とりあえずさっき連絡しておいたから。行こう。」 東和は由香の家から持ってきたノート型のパソコンを片手にずんずんと進んで行く。 こんな所にいるプログラマーって一体…。 「ここだよ。準備はいいですか?」 部屋の前に着くと、東和は私の方を見た。 私はこくりと頷く。 東和はコートからカードキーを取り出した。 「…え、」 私のことなど気にせず、東和はなんの躊躇もなく、カードキーを差し込んだ。 「はい、どうぞ。」 ドアが開き、中に通された。 恐る恐る足を踏み入れると、部屋の中は薄暗かった。 「まったく相変わらずだなぁ…。雅人、明るくしろ。」 東和がそう言った途端、 「!?」 消えていた照明が一斉に付いた。 「急に来るとか言っといて、文句言うなよ。」 奥から出て来たのは、 不健康そうな青年だった。
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