恋は電車の中で始まった

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なのに……。     彼女の前に座る、男達が、彼女の足を見ているのに気付く。   そいつら、   完全に、ロックオン。   しちゃってます。     その特等席、イケナイ部分でも、見えるのか?     そのくらい、男の視線を集めている彼女。   正直、羨ましい……。   じゃなくて。   俺は席を立ち上がり、彼女の前に立つ。     彼らからは、彼女が、見えない位置。     落胆の声と、痛いくらいの視線が、背中に突き刺さるのを感じる。     だけど、そんなのより。     好きな子が、他の男に見られてるのは、嫌だったりする。     めぐチャンの為なら、我慢出来る。     守ってあげたい。
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