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その頃、火邑達はゾディアックナイツの砦の近くにある、森の中にいた。
葉緑国というだけあり、緑一色の景色が、どこまでも続いている。
森を抜けると、緑の景色の中に、真っ黒な建物が現れた。
周りの景色と不釣り合いなそれが、ゾディアックナイツの砦である。
砦の外には、マーマンの兵士がうろついていたため、火邑達は木の陰に隠れた。
「ヴリトラ。一気に片づけてくれ」
「任せて、兄ちゃん!」
ヴリトラは頷くと、木の陰から飛び出した。
そしてそれと同時に、巨龍の姿に変身する。
すると、マーマン達は突然現れたヴリトラに、ひどく驚いた。
「な、なんだコイツは……!?」
「落ち着け!コイツが例の六大神だ!迎撃しろ!」
マーマン達は、ぞろぞろとヴリトラの周りに集まって来ると、一斉に水弾を放ってきた。
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