片想い

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『あ』 コンビニに行こうと玄関を開けたら、ちょうど伊鈴が部屋の鍵を取り出している所だった。 「…よォ…」 「何かいつもタイミング良いですね」 何となく気まずくて適当に挨拶したら、伊鈴は気まずさなんかかけらも無くそう言った。 「…どこ行ってたんだ…?」 取りあえず会話を続けたくて言った。 「星斗先輩の家です」 「星斗の…家…?」 「はい」 「……何で?」 「ギター弾いてもらってたんです」 「……それだけか?」 「?ええ、そうですけど」 キョトンと俺を見てそう答えた伊鈴に、俺は何となく安心した。 やっぱ俺、未練ありまくりじゃねェか…  
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