片想い

4/14
前へ
/101ページ
次へ
「先輩はどこ行くんですか?」 「…コンビニで、飯買いに」 伊鈴の顔を見ることが出来ず、目線をそらしながら言う。 「そうですか」 「…あァ」 「それじゃ」 「ん…」 特に会話も続かず、伊鈴は鍵を開けて中に入っていった。 俺はパタンと閉じられた扉を見つめた後、溜め息を吐いてコンビニに向かった。 星斗は伊鈴が好きで 伊鈴も星斗が好きで 星斗になら伊鈴を任せられるって思ったから、俺は伊鈴への想いを諦める。 筈だったのに 何で、こんなに伊鈴が好きなんだろうなァ…  
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3328人が本棚に入れています
本棚に追加