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「先輩はどこ行くんですか?」
「…コンビニで、飯買いに」
伊鈴の顔を見ることが出来ず、目線をそらしながら言う。
「そうですか」
「…あァ」
「それじゃ」
「ん…」
特に会話も続かず、伊鈴は鍵を開けて中に入っていった。
俺はパタンと閉じられた扉を見つめた後、溜め息を吐いてコンビニに向かった。
星斗は伊鈴が好きで
伊鈴も星斗が好きで
星斗になら伊鈴を任せられるって思ったから、俺は伊鈴への想いを諦める。
筈だったのに
何で、こんなに伊鈴が好きなんだろうなァ…
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