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「ピンポンピンポンうっせーんだ…」
「啓先輩が出ないのが悪いんじゃないですか」
「…いすず…」
ドアの前に立っていたのは、少し不機嫌そうな伊鈴だった。
「お前…なん…」
「先輩に借りたCD返そうと思って」
伊鈴は俺にCDを差し出しながら言った。
「…ポストに…入れりゃ、いいだろ…」
「割れたらどうすんですか」
あァ、ヤベェ…気分悪ィ…
「…先輩、汗凄いですけど…どうしたんですか?」
「……はっ……」
「先輩?ちょ、啓先輩?」
俺は立っていられなくなって、そのまま意識が途切れてしまった。
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