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朝６時出勤だった為、
みんな朝ゴハンは
出勤してから
会社で食べていた。
パン当番というのがあり
当番の日は
事務全員分のパンを
買ってくる。
明日はアタシが当番。
「明日はあんたやで」
といつもアタシに
優しくしてくれている
竹本サンがメモを
渡してくれた。
そのメモには
竹本サンはクリーム系
米倉サンは柔らかい系
川出サンは
チーズがダメ
フランスパンがダメ
クリームもダメ
惣菜パンが無難。
と書いてあった。
川出サンとは
１番の古株。
パンにかなりうるさい。
というか、
好き嫌いが多いから
かなり難しい。
しかも、口にあわない
パンを買ってくると
「まずい！」
「もういらん！」
と、食べ残す。
まだ、先輩達の
パンの好き嫌いが
覚えきれていない
アタシを気づかい
竹本サンはメモに
書き出してくれたんや♪
とりあえず
有名なパン屋に行き
選ぶが、なかなか
決まらない。
悩みに悩み一つづつ
トレーにとる。
そして、自宅へ帰り
湿気がなく
涼しい場所へ置いて…
パン当番はアタシにとって
１番ストレスのかかる
仕事やった。
川出サンにまずいって
言われたらどうしよう…
びくびくしながら
次の日の朝、
パンがつぶれないように
丁寧に会社へ。
事務員が
全員出勤したところで
朝食タイム。
ドキドキ…
竹本サン、米倉サンは
「おいしいなぁ♪」
「どこのパン屋サン？」
と喜んでくれてる♪
でも問題の人…
竹本サンも米倉サンも
川出サンが
何て言うんやろ？って
気にしてる様子…。
沈黙…
「まぁまぁやん」
あぁよかった。
ホッとした。
川出サンの
「まぁまぁ」は
かなり良いコメント。
アタシ、そして
竹本サン米倉サンから
笑みがこぼれる。
緊張していたのは
アタシだけじゃない。
パンが口に合わないと
一日中機嫌が
悪かったりする。
それを恐れているのは
みんな一緒。
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