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住職が門の所へ向かうと口裂け女が確かにいた。住職は霊感が強い人だった。
住職は口裂け女を見かけると読経を始めた。
すると、口裂け女は再び苦しみ始めた。
苦しみ始めた口裂け女を見て住職は首にかけた長い数珠を口裂け女にかけた。すると口裂け女は身動きがとれなくなった。そして、住職がお経の書いてある紙を口裂け女の前に出し
「この者にとりつきし、悪しき影よ姿を現せ!」
と言うと、口裂け女から大きな犬の霊が現れた。
「お前が口裂け女の本当の正体か!消えよ!」
と言って再び読経を始めた。犬の霊は「ワォーン」と遠吠えをして消えた。
女の子が住職に
「あれはなんだったの?」
と聞いた。
「あれは、口裂け女に取り付いた悪い霊。犬神だ。」
と答えた。
口裂け女の先祖は、犬を殺し将来などを占う犬神家だった。
その先祖の殺した犬の怨念が先祖の祖先の生き霊に取り付いて、口裂け女になったと言う。
今は、口裂け女は成仏したのかもしれない。
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