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部屋に戻った桜子と鶇。
桜子「先生大丈夫カナァ」
鶇「何心配してんの?元はと言えばあいつ(田中先生)が修学旅行に怨念寺を決めたんだよ。ここ気味が悪いし変な女の子はいるし…自分だけ帰るだなんて信じられない。まぁ、明日で泊まるのは最後なんだけど。」
桜子「そぅ怒らないで。怨念寺の次は沖縄でしょ?その分楽しもうよ」
機嫌が治る鶇。
鶇「そだね☆そろそろお風呂の時間だから香織を誘いに行こ!」
中庭の裏から少し歩いた所に森に囲まれた露天風呂があった。
桜子と鶇と香織は風呂場に向かった。
桜子「ゔー寒い。」
季節は十二の月。寒いのは当たり前だ。急いで風呂に入った三人。
桜子「みんないないね」
香織「やっぱり私達が最後だったみたいだね」
鶇「…」
桜子「どうしたの鶇?」
鶇は霊感が強かった。
香織「…まさか…」
鶇「何でもない!勘違いだったみたい…」
香織は安心していたが桜子は鶇が私達に気を使っている事に気が付いていた。
鶇に気を使って三人は怨念寺に戻る事にした。
桜子「あがろっか」
鶇「そだね…」
香織「早くない?」
鶇「…」
香織を説得しようとしたその時
桜子・鶇「…!!」
香織の背後に見えたのは森の奥で走り過ぎた黒髪が長い小さな着物を着た少女…
香織「どうしたの?」
鶇は桜子に確信をとるかのように振り向いた。
桜子は深くうなずいた。
桜子「香織戻るよ」
香織「う…うん」
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