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麻紀「香織さんその事は誰が知ってるの?」
麻紀先生は顔の表情すら作れなくなっていた。
香織「佐東さんの隣の部屋の三人です」
麻紀「そう…桜子さんこの事は一組のみんなには秘密にしてなさい。みんなが動揺しだすから…。先生は二組の皆に何とかごかしてくるわね…」
桜子「はい…」
先生はフラフラしながら佐東さんの隣の部屋に向かった。
鶇「部屋に戻ろっか」
桜子・香織「うん」
部屋に戻った桜子と鶇。
二人離れずに寄り添っていた。
女将が心配そうに部屋に入ってきて元気付けようと笑顔で桜子達に話し掛けてきた
女将「さぁ、夕飯の準備ができましたよ」
桜子「あ。女将さん…わかりました」
部屋から出ようとする女将。
鶇「女将さん!!」
女将の足が止まる。
女将「何かしら?」
鶇「女将さんは知ってますよね?佐東さんの事…」
女将「……」
桜子「鶇よしなよ…」
女将は重たく口を開いた。
女将「佐東さんなら心配ないわよ。すぐにマタ会えるわ」
薄く微笑んで女将は私達の前を去って行った。
桜子と鶇はその微笑みが、何かの意味をあらわすようで女将を引き止める事が出来なかった。
いや、引き止めなかったのだ。
[シラナイホウガイイ…]
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