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資料には、式典の時の皇子の写真が添付されていた。
シエル「っち。」
追記があった。
満月の夜。
人払いをした中庭で、一人静かに、月を眺めるということ。
凛とした涼しげな目元は、式典のせいか優しく、ふんわりとした髪は、女々しい位だ。
シエル「ふっ・・どんな厄介者と思えば。」(苦笑い)
これが、国をたった数年で拡大させた人物かと疑ってしまう。
満月・・・。
シエル「あと10日。」
シエル「備には十分な時間か。」
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