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「ぇッ…;ぁッ;瀧ッ?!!何で倒れ…?」
いきなりの事で、
慌てる翠爛。
そんな姿に軽く嫉妬を覚えるが……
馬鹿らしいと、
自分を諌める。
「アイツは大丈夫だから、心配しなくて良い。そのまま寝かせておけば直に目を覚ます。」
宥めるように言う。
「…どう、しちゃったの;??」
それでも、まだ心配する翠爛。
まぁ、当たり前かもしれない。
だから…
「……今、見た事の記憶を消しただけだ。」
サラッ…
と何でもないように言う。嘘の事を…
「ぇッ……;?!!」
と驚いて、目を真ん丸くする翠爛が居た。
「どうしたんだ??」
言いたい事なんて分かり切っている…――
少なからず…
記憶操作や…
血を喰らうヴァンパイア……
つまり…
“俺”に恐怖感が沸き上がったのだろう…――
気付かないようにしていたが…
俺の瞳の色が変わった時にもこんな顔をしていた。
歯車が壊れ…
どんどん合わさらなくなっていく...
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