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―――――――
クランは、
美しい漆黒の翼を広げ…
美しい青空に…
飲み込まれるように……
まるで、
何事もなかったように昇っていく...
ぺたんっ…
大理石の冷たい床に座り込んで…
「…ッ~~クランッ!!!」
そう叫ぶが、
クランは何も反応しずに見えなくなっていく。
聞こえなかったのかもしれない。
なんて事…
余裕のない、私には考えられなくて…
「無視…されちゃった?」
とだけ思う。
今、ここにいるのは…
お客様と御祖父様だけ。
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