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★ヴァンパイア界★
コンコンッ…
扉が叩かれる音で目が覚める。
「お兄様?メムがどこに居るかご存知ですか??」
ピョコッ…
と、扉から頭を少し出して問いかけてくる。
「……あぁ…ここで寝てる。」
と、けだるい気持ちがあったが…
仕方なしに答えてやると……
何やら五月蝿くなりそうな気配がするから…
「今、騒いだら1年間この部屋に近づくな。」
と言い捨てる。
何故か昔から、
コイツ等(弟妹)は俺の部屋に無意味に集まってくるのだ。
だから、この言葉は弟,妹には絶大なる効果が期待出来る。
どっちにしろ、
欝陶しいのは変わりないが...
アムは、口をパクパクさせて……
生唾を飲み……
「メム、ずるい~;」
と、控えめに言った後でこちらに近寄ってくる。
「で…?メムを探しに来ただけじゃないんだろ??早く言え。」
そう言うと…
「お父様がお兄様の事呼んでた。…それよりも、私も寝ても良い??」
と聞かれる。
まぁ、俺は父上の所へ行くから問題はないだろう。
「俺は、もう寝ないが…好きにしろ。俺は父上の所に行ってくる。」
それだけ
言って……
部屋を出た。
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