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いつの間にか室内には私と神楽伊織の二人だけになっていた。
私は荷物をまとめると椅子を元に戻し神楽伊織に歩み寄る。
『お疲れ様、帰れる?』
「お疲れ様です、はい、大丈夫です」
元気に返事をした神楽伊織と共に私は生徒会室を出ると扉を引き閉め鍵をかけ職員室に寄るからと神楽伊織とその場で別れる。
『本当にうっとおしい雨だわ。』
私は一人で職員室に行き鍵を元の場所に置き一礼して、職員室を出て行くと昇降口までの長い廊下を歩きながら窓ガラスに雨音が打ち視線を移し小さく息を吐く。
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