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「腹減った~何か食べてかない?」
そう葵が言い出したのは買出しを済ませショッピングセンターを出た時だった。
時刻は12時を回っていた。
『そうね、もうお昼だわ』
私と葵は近くにあったファミレスに入ると店員の案内で窓際の席に腰を下ろす。
「しっかしすげー荷物。
俺が遅刻して来なかったらまさかゆりあ一人で買出しだった訳?」
『それはどうか分らないわ、貴方が遅刻する前に李瑚が一人は大変だろうと言っていたもの』
葵は自分の傍らに置いた荷物の多さに改めて感心した。
持つと言う私の言葉を葵は聞かず全ての荷物を葵が抱え込んでいた。
『やっぱり私も持つわ?貴方一人じゃ大変だもの』
「いいんだよ、男なんだから」
頑固な程聞かない葵に私は諦メニュー片手に店員に其々料理を注文するとテーブルに運ばれるまでの時間はとても長かった
。
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