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「うるさい、その声止めてくれる?」
普段は、穏やかな声を出している主は、今、怒っているようだ。
「桜ちゃんも、目上の人にそんな口の聞方をしてはいけません!
こういう最低なのは、無視するか、笑顔で対応するかにしなさい。」
(おいおい、お前の方が何気に酷いぞ。)
ジッと義父に突っ込みつつ見たあと、女の人の方に目をやった。
「失礼な口を聞いてすみませんでした。」
ペコリと頭を下げた。
「あっ…いや…」
謝ったのだから、さて、今度こそ起こしに行こう。
女の人に興味?を無くし、扉に向かって歩き出した。
「桜ちゃん。」
「はぁ…まだ、何…ん?」
軽く唇に何か当たった。
「挨拶が、まだだった。あっ、君は帰って良いよ。」
ニパッと笑い、何故か一緒にこの部屋をでた。
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