居たんだ…居ましたよ。

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凄い速さで漕いだせいか、熱くなってきた。しかし熱る頬に、冷たい風が撫でるので気持ちいい。 10分程で、学校の校門が見えてきた。 「ふぅ…。着いた。」 急いで、自転車置き場に向かい、自転車を置いた。 そして、カバンを抱えて図書室に向かって走った。 ガラッ 「ハァハァ…。」 図書室の独特な香りが何とも言えない。 辺りを見渡しながら奥の方に行った。 「……居た。」 テーブルにふせている人影に静かに近寄った。
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