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「ぎゃ~時間が無い!ご飯勝手に食べて。お弁当もカウンターに並べてるから勝手に取ってね。私は、要らないからね。」
そう言って、桜は階段を駆け降りた。
「くそ親父、桜に迷惑かけてんじゃねぇよ。毎回、毎回…よく飽きねぇよな。」
「溜めるのは体に良くないし…あっちが誘ってくるからね。
それにしてもお前は、本当に口が悪くなったな。」
「くそ親父の前だけだ。」
そう投げ捨て、階段を降りた。
リビングには、美味しそうな食事が、並んでいた。
親父も降りきて、自分の席に座り、新聞を広げた。
それをちらっと見てから、自分のコップを取り出し、お茶を入れようと台所に向かった。
「じゃ、行ってきます!」
すると、廊下から、桜の声が聞こえて、変だと思い、リビングを出た。
すると、桜は靴をはこうとしていた。
「8時10分に出れば間に合うだろう?早くないか?」
今の時間は7時48分。
学校まで自転車で15分で着く。
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