罠への導き

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「13歳で童貞を捨てたなんて…しかも相手はその時の担任の先生だなんて言ってません。」 島津は、室内に取り付けている冷蔵庫から、缶コーヒーを2つ取り出した。 そして、1つは自分用に…もう1つは弦の前に置いた。 「言ってるじゃないか!それに、あれは桜の為に勉強したんだ。」 「桜ちゃんの為って…いや、言うな。」 「なら、聞くな。」 「で、何をすれば良い?」 缶のプルタブを上に引いた。 少しだけコーヒーの匂いに、ホッとする。
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