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お味噌汁は、材料は切って準備してあるから、後で作るとして…。箸とコップをテーブルに並べた。
並べ終わり、時計を見ると、6時20分だった。
「よし、起こしに行きますか!」
暖かくなったリビングを出ると、冷たい空気が出迎えてくれた。
少し、手を擦りながら階段を登っていった。先に奥の部屋…私の部屋のお向かいの部屋に向かった。嫌なものから先にと言うのが、私のモットーだ。
何故嫌かと言うと…すぐに分かるだろう。
軽くノックをしたが、返事は無く仕方ない。扉のノブを掴み、ゆっくりと開けた。
太陽の光で、暗い部屋も見えやすくなっていた。
部屋の主の姿は無く、もっこりとふくらんだベッドが目についた。
「ハァ…行きたくない。」
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