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「だって、世界には今この瞬間も理不尽に死の恐怖に晒されている人がいるのよ?日本を壊滅させた核爆弾もたくさんあるの。
そんなのって危なすぎるわ」
「だって、地球の環境は今この瞬間にも悪化し続けてているのよ?南極の氷は溶けて木々は切り倒されて機械は毒ガスを吐く。
そんなのって苦しすぎるわ」
「だって、世界には今この瞬間に自分が不幸だと感じている人がきっとたくさんいるのよ?私はとても幸せだと感じてるのに。
そんなのって悲しすぎるわ」
「3つの願い?そんなの決まってるじゃない!」
「1つ目は世界平和」
「2つ目は環境問題解決」
「3つ目は世界中の幸せよ」
そう笑った君は、今や未塵も動かない鉄の無表情のまま言う。
「は?3つの願い?くだらない事言ってんじゃねーよ餓鬼」
「あーもう五月蝿いな。わかった。…3つね?」
「1つは金」
「2つは才能」
「3つは…そうね、今イチこれ!ってのがないからその時の気分で決めるわ」
「………そうですか」
いつからか君はそんな人になってしまっていた。
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