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インターホンが鳴る。 こんな朝早くからいったい誰なんだと毒づきながらドアスコープを覗くと、二人組の警察官だった。 偽物じゃなくホンモノの…。 『まず、今からの応答は全て録画されます。』 後ろでもう一人の警察官が既にビデオカメラを構えてまわしている。 『この映像は貴方で間違いありませんか?』 警官が携帯電話くらいの小さな機器で、動画を再生した。   ……あ、俺だ。   俺は、路上でタバコに火をつけ、吸いながら歩き、更にはそのタバコをポイ捨てしている様が、きっちり撮られていた。 『間違いないようですね。』 俺が頷くのを待って 『路上喫煙禁止条例違反、並びにタバコ吸い殻遺棄禁止条例違反のため、この伝票でコンビニエンスストアから罰金10万円をK市宛に払いこんでください。もし、不服や異議申立てをする場合は、裁判所に申請をお願いします。』 数枚にわたる紙が渡された。中には、コンビニエンスストアからの払い込み書類も入っていた。
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