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「ところでここはどこ…そして僕はどうして誘拐されたワケ?」
利冬が尋ねるとフォニシアは真剣な顔になって頭を下げた
「お願いします!私になりすまして隣の国の王子様に告白をして欲しいのです」
「………………は?」
利冬は唖然とした
自分がフォニシアの変わり?
利冬が理解に苦しんでいるとスーツ姿の男の一人が利冬に近付いた
「この方…フォニシア様はこの国の王位継承者なのです、七日前に隣国の舞踏会で隣国の王位継承者であられるクレフ王子に人目惚れしなさったのですが…内気なフォニシア様は中々思いを伝える事ができず…」
スーツ男は微妙に演技も含み経緯を告げ健気なフォニシア様…と呟き涙を拭い鼻をすすった
フォニシアが続きを話始めた
「そこで私は考えました、この国の方では私の変わりになるような方はいません…ならば異世界より何方か変わりになるような方を探して代理を頼もうと」
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