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次の日の朝。
病室には、夜には暗くて見えなかった、壁に掛けられていた沢山の千羽鶴が風で揺れていました。
そして、今日も色んな人がお見舞いに来てくれます。
同い年の友達
親戚の人
そして、両親
友達は、心の何処かで気付いていたのかもしれません。
女の子が、この世界からいなくなってしまうことを。
幼いながらに、女の子の“心の変化”に気付いて。
けれど、友達は、それを聞いたりはせずに、今までと同じように接してくれていました。
けれど、女の子もまた、友達が気付いていないのではなく、あえて、聞かないでくれているということに気付いていました。
だからこそ、友達の優しさや暖かさを改めて知ることができたのかもしれません。
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