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次の日は、朝から曇っていました。
今にも降りそうなのに、今日もまた、色んな人がお見舞いに来てくれます。
今までより多くの人が来てくれているのは、やはり、女の子がいなくなることに気付いたからなのかもしれません。
そして、誰も女の子にそのことを聞こうとはしませんでした。
女の子を少しでも怖がらせないように。
女の子は、そんな皆の優しさに気付いていました。
みんな、本当にありがとう。
もう会えなくなっちゃってゴメンね。
そんな事を思いながら、女の子は、笑顔で一日を過ごしていきました。
そして夕方から、とうとう運命の雨が降り出しました。
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