戦艦武蔵の戦い

2/6
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
昭和十九年十月二十日 武蔵を始めとする第二艦隊はリンガ泊地からボルネオ島ブルネイ湾に進出した。 艦隊はブルネイで給油と戦闘準備をして、二日後の二十二日にブルネイ湾を出港した。 大和を始め戦艦七隻、軽巡洋艦二隻、駆逐艦十九隻を加えた三十九隻であった。 そして瀬戸内海からは 小沢中将指揮の第三艦隊が、そしてコロン湾からは志摩中将率いる第五艦隊がレイテにむかって出港していた。 武蔵はラッパの音を合図にゆっくりとした速度で走り出した。 静かな海面に艦首が波を切るように進んでいく。 艦隊は速度を十六ノットに上げ進路を一斉に北東へとった。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!