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「やっぱ直でこの音はひでえ。耳がキンキンするぜ」
耳に手を当てながら振り向くと、そこには強敵、フレイム・タイガーがこちらを睨みつけていた。
ゲームでは、序盤に現れるのにも関わらず、相当てこずる強敵なのだから、実戦でもかなりの強さを誇るだろう。
俺は、ラグナロクを構え、胸の高鳴りを抑えるため深呼吸した。
「グルゥゥゥ……!」
フレイム・タイガーは、俺が怯むのを狙っているのか、威嚇の構えをとった。
ラグナロクを固く握る俺の手は、震えている。怖い。だが、負けない。負けてたまるものか!
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