初陣の剣

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「クッ! まずい!!」  火炎はもう目の前まで迫ってきていた。  しかし、火炎は俺に届くこともなく、消滅した。  サラマンダーが相殺してくれたためだ。  そしてその刹那、フレイム・タイガーのこめかみを銃弾が貫いた。  フレイム・タイガーは、息絶えた……。 「ハァ……ハァ……。なにしてるの!? あなたそんなに死にたいの?」  息を切らしたリリナが、必死になって俺に言葉をぶつけた。  結局俺は、この戦闘で何もできなかったんだな……。 「…………」
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